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治療について

好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)の 治療には、どのようなお薬を使用しますか?

ステロイド薬のほか、免疫抑制薬、免疫グロブリン、
好酸球の活性化を抑えるお薬などを使用します。

好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の治療は、症状が落ち着いた状態(寛解:かんかい)を目指して行われます。具体的には、副腎皮質ステロイド(ステロイド薬)が主体となり、症状に応じてその量を加減していく治療方法が一般的です。ステロイド薬で効果がない場合や症状が重い場合は、別の種類のお薬を追加したり、ステロイド薬の量を増やしたりします。

適切な治療を行うことで、寛解(かんかい)が得られ、治療を中止できる人もいますが、症状が軽快しても治療を緩めると再発することもあります。そのため、医師の管理の下でしっかりと治療を続ける必要があります。

EGPAの治療で使用される主なお薬の特徴

ステロイド薬
ステロイドとは、副腎(腎臓の上端にある臓器)からつくられるホルモンの一つです。体の中の炎症を抑えたり、免疫力を抑えたりする作用があります。軽症~中等症の方は、飲み薬のステロイド薬で治療をはじめ、症状が改善したら徐々に薬の量を減らしていきます。重症度の高い方はステロイド薬の点滴を行うこともあります。
免疫抑制薬
ステロイド薬で十分な効果が得られない、またはステロイド薬を使用できない方に使用されます。
免疫グロブリン
血液に含まれる成分で、神経障害などに対して使用されます。
IL-5阻害薬
IL-5は、好酸球に作用するサイトカインとよばれる体内の物質です。IL-5のはたらきを抑えるIL-5阻害薬は、血液中の好酸球を減らすことにより、好酸球による炎症を抑える作用があります。
治療イメージ 治療イメージ

好酸球による炎症を抑えるため、まず初めにステロイド薬を用いて治療を開始します。また、脳・心臓・腸などの重要な臓器に病変がある場合には、免疫抑制剤を併用します。また、近年、増加した好酸球の活性化を抑えるIL-5阻害薬や末梢神経障害に対する高用量ガンマグロブリン療法が使用できるようになりました。

日本リウマチ学会ホームページ :
https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/egpa/
(2023年6月1日アクセス)

治療における注意点

早期に炎症をとる治療を行うことで血管炎が抑えられて、症状の改善が期待できますが、末梢神経の障害によるしびれは長く残ることがあります。また、治療を弱めたり中止したりすると、しばしば再発しますので、患者さんが自己判断することなく、医師の指示に従ってください。

治療イメージ

難病情報センターホームページ :
https://www.nanbyou.or.jp/entry/3877
(2023年6月1日アクセス)

生活上の注意点

特別にこの病気のための日常での注意事項はありません。主治医の指示に従って処方された薬剤をきちんと服用し、定期的に必要な検査を受けてください。
また、この病気は再燃することがありますので、定期的な診察を受けましょう。

日本リウマチ学会ホームページ :
https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/egpa/
(2023年6月1日アクセス)

ご利用上の注意

このページは、EGPAの疾患に関する情報サイトです。
医療に関する判断は、患者さんの特性を考慮し、医師と患者さんとの相談の上で行うものです。EGPAについて、詳しくは医師にご相談ください。
EGPAに関する一般的な情報を提供するものであり、特定の治療法などを推奨するものではありません。

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